· 

本社新塗装ライン(クリーンルーム)稼働

2023年5月完成

本社工場  の 新倉庫の2Fにクリーンルーム型 塗装設備を新設しました。

 

ゴミ・ブツ不良を削減するために

空気中の目に見えないゴミ・ホコリを除去したクリーンな空気を送り込み

塗装室内にダストが入りにくいように設計された設備です。


*入り口には薄型エアシャワーを設置しゴミ・ホコリの侵入を防ぎます。

15秒間エアーが噴き出し、風圧で 体についてる ホコリを除去します。


クリーンルーム仕様

塗装室内は吸気圧と排気圧を一定に保ち、 オールフレッシュのエアを入れることで

ゴミ・ホコリの少ない クリーンな環境での塗装が可能です。


吸気扇で フィルターを通して クリーンな外気を吸入します

 

吸気扇:

結構な風量が 外気から入って来ています。


3Sブース2台の吸い込み風量は 2台で400㎥/分あります。

ブース周りから 塗料ミストだけでなく、空気中のゴミ・粉塵も吸い込みします。

だから 塗装物表面に ゴミなどが付着します。 

塗装室は この吸い込みする風量と同じ分だけ空気を外から吸気する必要があります。

600メッシュフィルタ-の吸気扇で強制的に外気を吸い込みます。(2台で184㎥/分)

その上、オールフレッシュタイプの空調機(210㎥/分)により 空気圧が平衡に保つような仕組みとなります。

また 足らず分を 塗装場入り口の上部にも 同様のフィルタを取り付けし、外気の吸い込みを調整します。

塗装場は 常に清潔に保たなければ ゴミ・粉塵は 無くなりません!

純水型工場用加湿器を導入

噴霧ユニット:

ハイプレッシャーによる微細噴霧が湿度を一定に保ちます。塗装室内に4台、作業場に6台設置されています。


工場内の空気が乾燥していると静電気が発生しやすく、製品にゴミ・ホコリが付着し塗装不良になることがよくあります。

ゴミやホコリは目に見えないので 塗装する前にしっかりエアーブローをしたつもりでも取れているかどうかがわかりにくいです。

 

ゴミ不良の発生を予防するために弊社では 加湿器を導入し 静電気が発生しにくい環境を作り、不良を予防しています。


塗装場は照明を多く取り入れ 明るく見やすい塗装場にしています。

 

塗装した製品を 乾燥炉に入れて 釜がいっぱいになったら焼付けを行います。

 

塗装は 連続して塗装が出来るように 同じサイズの縦炉(幅2.5M×高さ2.5M×長さ5M)が 2台並んでいます。


入口側:

塗装室内から見た縦型乾燥炉が2台並んでいます。

出口側:

検査場側から見た乾燥炉が2台並んでいます。


焼付乾燥炉を2つ並べて設置し、 燃焼バーナーは1台で 交互に焼付します。 

焼き上がり待ち時間がなく作業ロスの無い設計をしています。

 

焼付時の熱で室内が非常に暑くなるため、 乾燥炉出口の上部に大型換気扇を設置しました。 


 

空調機:

外気を取り入れるオールフレシュタイプのエアコンを設置、ダクトは 塗装室内と検査場に設置


*検査場 の照明はすべてLED蛍光灯で非常に明るいです。

 

膜厚・光沢・色差を計測し 外観検査は目視でしっかり検査します。

外観の厳しい製品にもしっかり検査いたします。

 

天井の高さは5M、 断熱材を設置し夏場の暑さに対策しており

エアコンの節電にも効果があります。

年間一定した室温、湿度が要求されます。


 

作成:古戸 裕之